行生庵(茶室)

平成28年に完成した行生庵は、3つの茶室を備えており、大きな法要の時におもてなしの御控室となる建物です。茶室は四畳半、一畳台目の小間、八畳の広間で、地域の方々に開放しており、さまざまな形を体験できるようになっています。小間は取り外し式で、茶室の外間となったり、広間につなげたりできるようになっています。広間の天井は野根板張りですが、この野根は城満寺から車で30分ほどの高知県安芸郡東洋町野根という場所で作られていた板材に由来するそうで、このお部屋を通じて鎌倉の東慶寺様と金沢の玉泉邸様とのご縁ができました。「行生」とは、御開山・瑩山禅師さまの幼名で、平成28年の落慶式に合わせ、大本山總持寺貫首・徹玄辰三禅師さまから、今後若い修行たちで伸び行く城満寺のイメージを重ねた命名を頂戴いたしました。